ボルドー市の南東に、ガロンヌ川の右岸に沿って約50ｋｍほど続く場所にグラーヴ地区はあります。グラーヴ地区はフランス語で「砂利」という言葉に由来し土壌は水はけの良い砂利を含んだ畑が多く存在しており、現在43の村がこの区域内にあります。
赤や白、そして甘口の白のワインを生産しているのは、ボルドーワインの生産地では珍しいことです。有名なシャトーの１つである、シャトー・オーブリオンがあることで有名なワイン生産地でもあります。
グラーヴ地区の土壌はメドック地区と似ているため、赤ワインはカベルネ・ソーヴィニョン種のぶどうを主体にして作られています。しかし、メドック地区のものと比べると、やや軽めでやさしい味わいのものが多くなります。白ワインは、軽くてさっぱりしたものから、かなりコクのあるものまで幅広く作られています。